'ON-SAFE STyLE'® / オンセーフスタイルを広めてまいります
'ON-SAFE STyLE'® / オンセーフスタイルを構成する機械仕掛けと人為仕掛け
ISO 12100 機械類の安全性(Safety of Machinery)では、最初に本質的安全設計方策(Inherently Safe Design
Measure)を適用することが重要です。その中でも、'ON-SAFE STyLE'® / オンセーフスタイルに基づく「共奏モードによる機械仕掛け
(Mechatrols from Mode Duo)」のしくみを、本質的安全設計方策を採用することは、確定的な安全性を確保するために必要不可欠でです。どのような機械類においても、モード、機能、コンポーネント、回路といった設計要素を、適切に選択し構成しなければなりません。
モードは重要な設計要素で、一般的に運転をつかさどる運転モード(Drive Mode)と、運転モードから独立し、安全をつかさどる最優先の安全モード(Safety
Mode)の2つがあります。複数の機械が組み合わされ、一つの機械群として構成されているIMS統合生産システム(Integrated Manufacturing
System)のように、大規模になるほどモードの重要性が増していきます。運転モード、安全モードともにいくつかのモードで構成されますが、全てのモードは運転モードと安全モードにごとにまとめられ、「モードデュオ(Mode
Duo)」という総称になります。安全モードに属する種々のモードが、階層的に構成され、その形態にしたがって、安全コンポーネントが安全回路において適切に接続されることにより、初めて「共奏モードによる機械仕掛け」の安全機能が有効となり、確定性が実現します。
一方、'ON-SAFE STyLE'® / オンセーフスタイルは、安全な状況を条件にして機械の運転を許可していますが、時間に任せて安全な状況になるのを待っていては、いつまでたっても機械の運転ができないため、積極的に安全な状況を作り出す仕掛けも必要です。それが、「安全な状態へ導く人為仕掛け
(Handtrols to Safe State) 」というしくみです。このしくみは、機械を操作するオペレーターの人間工学面と心理学面の特性に合わせたインタフェースを採用することにより、オペレーターが操作することで、オペレーターを無意識のうちに安全な状態に導き、自然な成り行きのまま機械を運転できる安全な状況を作り出していきます。オペレーターはマジックにかかったように、「安全な状態へ導く人為仕掛け」のゴールに向かって行動するということです。
'ON-SAFE STyLE'® / オンセーフスタイルには、機械に作用する「共奏モードによる機械仕掛け」と人間に作用する「安全な状態へ導く人為仕掛け」の2つのしくみがあります。ぴくはりさーちは、'ON-SAFE
STyLE'® / オンセーフスタイルに基づいて、安全な機械類の実現に日々チャレンジしている、中小企業や小規模事業者を支援しています。
2022年02月01日
ぴくはりさーち
代表 保科 修一
笹の広場 イタリアンレストラン evolve